このサイトについて

Lighting Ratio Calculator（ライティング・レシオ・カリキュレーター） は、映像・写真撮影における「ライティング設計」をサポートする無料の計算ツールです。
初心者の方でも、光の当て方や照明機材の選び方を “数値で理解” できるように設計されています。

どんなときに使うの？

• 撮影前にライティングプランを立てたいとき
• 被写体の明るさ（照度）をコントロールしたいとき
• キーライトとフィルライトのバランスを数値で確認したいとき
• どの照明を、どの距離から使えばいいか迷っているとき

主な機能

• Lux（ルクス）を基準とした照度計算
• ライティング比率（Lighting Ratio）のシミュレーション
• ISO・F値・シャッタースピードと連動した露出バランスの確認
• 照明の距離やルーメン数から、被写体に届く光の強さを逆算

表示される数値のガイド

選択したカメラ設定（ISO、F値、シャッタースピード）で 1 m 先に必要な Lux 値 を自動計算。
各メーカーの LED 照明が公開しているスペック表と照合すれば、適切な照明機材をシミュレーション できます。

照明と被写体の距離を入力すると、実際に被写体面に届く Lux／fc（フートキャンドル） を表示。
「もう少し柔らかく」「あと 1 stop 明るく」など 光量調整の目安 として活用できます。

Lighting Ratio Calculator では、Key／Fill／Back の各光源について「被写体照度（Lux／fc）」と、それらの差分である Lighting Ratio がリアルタイムに更新されます。読み解き方は次のとおりです。

• キーライト: 被写体を照らすメインの光。ここで示される Lux／fc がシーン全体の基準となる露出レベルです。
• フィルライト: 影側を持ち上げる補助光。Key Light に対して何 % あるいは何 stop 低いかを確認することで、コントラストの強さを数値で把握できます。
• バックライト（リム・ヘアライト）: 被写体の後方から輪郭を際立たせる光。背景との分離感や立体感を調整する際の指標、もしくは、背景そのものを照らすライトとしての指標として数値を把握できます。

たとえば、Key と Fill の比率が 2 : 1（1 stop 差） なら自然で柔らかなルック、8 : 1（3 stops 差） ならドラマチックで陰影の強い画になります。数値を変化させながら、目的に合わせてトーンを設計してください。

利用のメリット

1. 数値で照明を理解できる

   難しい「明るさのバランス」を 具体的な数字 で把握可能。

2. 撮影前に光の設計ができる

   現場に入る前から照明機材と配置を決められるので、セッティング時間を短縮。

3. 同じライティングを再現できる

   設定を保存しておけば、別日でも 同一ライティングを即再現。カットごとの一貫性が重要な映画や CM に有効。

こんな方におすすめ

• はじめて照明にチャレンジする 動画制作者・写真家
• 少人数で効率よく撮影したい 映像クリエイター
• 映像学校やワークショップで照明の基礎を教える 講師
• ライトメーターが無くても 露出を理論的に理解 したい人

光は、映像や写真の“印象”を決定づける最重要要素です。
Lighting Ratio Calculator を使えば、「なんとなくの感覚」ではなく 計算と意図に基づいたライティング設計 が誰でも可能になります。
撮影経験に関係なく、ぜひ日々の作品づくりや仕事にご活用ください。

Ryo Takahashi JSC

Cine Frame